VPC Latticeとほかの通信サービスではどう違う?

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質問

VPC Latticeとほかの通信サービスではどう違いますか?
まだ何かデメリットでもあるの?


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解答

VPC Lattice は、一言でいうと
**「AWS内のサービス間通信を“アプリケーションレベル”で統一管理する仕組み」**です。

従来のAWSでは、

  • VPC Peering

  • Transit Gateway

  • ALB/NLB

  • PrivateLink

  • Service Discovery

  • IAM

  • Route53

などを組み合わせて、マイクロサービス通信を作っていました。

Latticeは、その辺をかなりまとめて、
「サービス同士を簡単・安全につなぐ」方向のサービスです。


何が違うの?

一番大きいのは、
“ネットワーク”ではなく“サービス”を中心に見ている
ことです。

従来:
「IPアドレスやVPCをつなぐ」

Lattice:
「どのサービスが、どのサービスへアクセスできるか」

つまり、
L3/L4寄りではなく、
かなりL7(HTTP/API)寄りです。


例えば従来は

サービスA → サービスB

をやるだけでも、

  • VPC接続

  • Security Group

  • ALB

  • DNS

  • 認証

  • サービス検出

などが必要でした。

マイクロサービスが増えると、
かなり複雑になります。


Latticeで何が楽になる?

1. サービス発見

DNSやIPをあまり意識せず、
サービス名ベースで接続できます。


2. 認証・認可

IAMベースで:

「このサービスだけアクセス許可」

みたいな制御が可能。

かなりAWSらしい。


3. クロスVPC接続

異なるVPC間でも、
Lattice経由でサービス接続しやすい。

アカウント跨ぎも可能。


4. 通信管理の統一

  • 監視

  • ログ

  • ポリシー

  • ルーティング

などを共通化できます。


5. Kubernetesとも相性が良い

EKSと組み合わせると、
サービスメッシュ寄りの使い方もできます。


じゃあ何がデメリット?

ここが重要です。


1. まだ比較的新しい

これが大きいです。

つまり:

  • 運用ノウハウ

  • ベストプラクティス

  • トラブル事例

  • 周辺ツール対応

が、ALBやTransit Gatewayほど成熟していません。

「枯れてない」。


2. 完全なService Meshではない

IstioやLinkerdみたいな、
超細かいサービスメッシュ機能とは違います。

例えば:

  • 高度なmTLS制御

  • 細かいトラフィックシフト

  • サイドカー制御

などは限定的。

なので、
Kubernetesガチ勢には物足りない場合があります。


3. HTTP/HTTPS寄り

LatticeはかなりL7志向です。

つまり:

  • API

  • Webサービス

向け。

逆に:

  • 独自TCPプロトコル

  • 超低レイテンシ

  • 生ソケット

みたいな用途では向かない場合があります。


4. AWS依存が強い

当然ですが、
かなりAWSネイティブです。

マルチクラウドやオンプレ混在では、
設計が難しくなることがあります。


5. コスト構造

通信量やリクエストベース課金があるので、
大量トラフィック環境では設計次第でコスト増加があります。

「便利だから全部Lattice」は危険。


6. ブラックボックス感

従来ネットワークより、
かなり抽象化されています。

そのため:

「実際どこ通ってる?」
「何層で拒否された?」

が分かりにくいケースがあります。

ネットワークを深く理解してる人ほど、
逆に気持ち悪さを感じることもあります。


どういう時に強い?

かなり向いているのは:

  • AWS内マイクロサービス

  • 複数VPC

  • 複数アカウント

  • API中心

  • IAM統合したい

  • ネットワーク運用を簡略化したい

です。


一言でいうと

従来:
「ネットワークをつなぐ」

Lattice:
「サービスをつなぐ」

です。

かなり“クラウドネイティブ時代の通信基盤”という思想が強いサービスです。



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