暗号通貨の安全性について、SHA-256を使用しているのであれば、将来的に暗号通貨の暗号方式をSHA512やそれ以上の強度のものに途中から変更することはできるのですか? |
結論を先に書くと、
以下で、「本当に変更できるのか?」「どういう課題が発生するのか?」を 【1. 結論:プロトコルの暗号方式変更は可能】 ブロックチェーンは「プログラム」なので、 実際、以下が既に行われています。
つまり 【2. SHA-256 → SHA-512 を変更するとどうなる?】 技術的には比較的簡単です。 チェーン全体のハッシュ作成部分で などに変えるだけで済みます。 ただし、ブロックチェーンの暗号方式は次の3つに分かれます。
SHA-256 を変える場合 【3. 実際に変更するために必要なこと】 ① ノードソフトウェアのアップデート全ノードが
② マイナーもアップデート必須PoWで採掘しているマイナーは、 ここが最大の問題。 現在の ASIC は SHA-256 専用なので、SHA-512 に変えると“全部買い替え”になります。 ビットコインでこれをやろうとすると政治的にほぼ不可能。 ③ ハードフォーク or ソフトフォーク
利用者・マイナーの多数が賛成しないと 【4. 過去ブロックはどうする?】 SHA-256 で作られた過去ブロックは 一般的にはこうする:
つまり 実際、多くの暗号通貨が途中で暗号アルゴリズムを変更しています。 【5. SHA-512 に変えるメリットはそんなにある?】 実のところ、SHA-512 は SHA-256 の「2倍強い」ではなく、
という性質があります。 量子攻撃の観点では
しかし、 【6. 最も現実的な方向は SHA-512 への移行ではなく“量子耐性ハッシュ”への移行】 SHA 系列より、以下のような
もし本当に量子コンピュータが脅威になるなら、 【7. まとめ】 Q:SHA-256 暗号を後から SHA-512 に変えることはできる?→ できる。技術的に問題ない。 Q:しかし実際には簡単?→ ハードフォークとマイナーの更新が必要なので難しい。 Q:過去ブロックはどうする?→ そのままで良い。境界ブロックから切り替え可能。 Q:量子コンピュータ対策として有効?→ SHA512 では“強くなるが不十分”。 |
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