質問
AIには学習と推論のほかに、どのようなものがありますか? |
解答
面白い視点です。 AIを「やっている処理の種類」で見ると、**学習(training)と推論(inference)**が基本的な二本柱ですが、それ以外にもいくつか重要な概念やプロセスがあります。 整理してみますね。 1. 学習(Training) * データを使ってモデルのパラメータ(重み)を更新する段階。 2. 推論(Inference) * 学習済みモデルを使って入力から出力を得る段階。 3. 学習・推論以外にある主なプロセス (A) 事前学習(Pre-training) * 巨大なデータセットで汎用的な表現を学習する段階。 * LLM(GPTなど)はここで基礎的な知識を大量に獲得します。 (B) ファインチューニング(Fine-tuning) * 事前学習モデルを特定のタスクや用途に合わせて再調整する。 * 例:法律文書専用AI、医療用AI (C) 転移学習(Transfer learning) * あるタスクで得た知識を、別の関連タスクに活かす。 * 少ないデータでも精度を上げられる。 (D) 蒸留(Knowledge Distillation) * 大きなモデル(教師モデル)の知識を小さなモデル(生徒モデル)に移す。 * 軽量化や高速化のために使う。 (E) 強化学習(Reinforcement Learning, RL) * 環境との相互作用から「報酬」を最大化するように学ぶ。 * LLMでは「人間のフィードバックによる強化学習(RLHF)」が有名。 (F) 自己監督学習(Self-supervised learning) * ラベルなしデータから自動的に学習する手法。 * 例:文中の欠けた単語を予測するBERTの学習。 (G) 評価・検証(Evaluation / Validation) * 学習済みモデルを未知データでテストして性能を測る。 * 学習と推論の中間的な役割。 (H) 前処理・後処理(Preprocessing / Postprocessing) * 前処理:データの正規化、特徴抽出など(学習前に行う) * 後処理:出力を整形、閾値処理、ルール追加など(推論後に行う) (I) 継続学習(Continual / Online Learning) * 運用中にも新しいデータを取り込み続け、知識を更新していく。 まとめ AIの主要な処理の流れは * 学習 → 推論 ですが、その間や周辺に: * 事前学習 / ファインチューニング / 転移学習 / 蒸留 / 強化学習 / 評価 / 前後処理 / 継続学習 といった多様な段階や手法があります。 |
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