ルーティングプロトコルのRIPの最大ホップ数は15ですが、それを超える宛先は存在しないのですか?

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質問

ルーティングプロトコルのRIPの最大ホップ数は15ですが、それを超える宛先は存在しないのですか?


解答

とても鋭い質問です。
RIP(Routing Information Protocol)では最大ホップ数が15と定義されていますが、これは「16ホップ以上の宛先は“到達不能”とみなす」という仕様上の制限です。

つまり:

RIPにとって、16ホップ以上離れたネットワークは「存在しない」のではなく、「到達できない(無限大距離)」と扱われます。


✅ なぜ最大ホップ数が15なのか?

RIPは非常に古い距離ベクトル型ルーティングプロトコルで、1970〜80年代の小規模ネットワーク向けに設計されました。

  • 1ホップごとに「距離 = +1」

  • 16ホップ = 無限大(∞)

  • → ルーティングループを防止するための「カットオフ値」


✅ ホップ数が16を超えるネットワークは?

はい、実際には存在します
しかしそれらにはRIPでは到達できません

説明
大規模企業ネットワーク複数の拠点・セグメントが中継ルーターで16以上離れている場合
グローバルWAN網海外拠点を含む構成で、RIPではとても足りない
ISP間のネットワークBGPやOSPFなどの高機能プロトコルが必要になる環境

✅ RIPが到達できない場合どうなるか?

  • RIPルーティングテーブルには登録されません

  • パケットは「行き先不明」となり、ルータで破棄

  • → 実質、通信できない


✅ 例:15ホップの限界

想像してみてください:

[PC] → R1 → R2 → ... → R15 → R16 → [宛先ネットワーク]
  • R1〜R15まではOK

  • R16がRIPでR1に情報を送っても「16ホップ目」なので、R1はそれを無視 or 到達不能扱い


✅ 代替策:大規模ネットワークでは?

プロトコル特徴
OSPF(Open Shortest Path First)リンクステート型。距離ではなくコストでルート選定。ホップ制限なし
EIGRP(Cisco独自)高速収束、帯域・遅延考慮。ホップ数制限は255
BGP(Border Gateway Protocol)インターネット間ルーティングに使用。ホップ制限なし

✅ まとめ

項目内容
RIPの最大ホップ数15(16は「到達不能」)
それ以上の宛先は?存在するが、RIPでは通信できない
理由RIPは設計的に小規模ネットワーク向けだから
解決策OSPFやBGPなどのより高度なルーティングプロトコルを使用






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