SECIモデルは、知識がどのように創造され、共有され、発展していくかを説明するために、日本の経営学者・野中郁次郎らによって提唱された理論です。 このモデルでは、知識を以下の2種類に分類します: ✅ 1. 暗黙知(Tacit Knowledge) * 言葉で説明しにくい、体験や直感に基づく知識
* 例: * ベテラン大工の「手の感覚」や「経験に基づく判断」 * サッカー選手の「間合い」や「タイミング」 * コーヒー職人の「香りの違いを嗅ぎ分ける技術」 ✅ 2. 形式知(Explicit Knowledge) * 言語化・記号化され、共有しやすい知識
* 例: * マニュアル、設計図、操作手順書 * 学校の教科書、法律、仕様書 * 「○gの豆を90℃のお湯で30秒蒸らす」などのレシピ ✅ SECIモデルの4つの知識変換プロセス | フェーズ名 | 説明 | 暗黙知と形式知の関係 | 具体例 |
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| ① 共同化(Socialization) | 暗黙知 → 暗黙知 | 経験や感覚を共有する | 見て学ぶ、背中を見て盗む、OJT | | ② 表出化(Externalization) | 暗黙知 → 形式知 | 言語や図で言語化する | 先輩が技術を図解・説明する | | ③ 結合化(Combination) | 形式知 → 形式知 | 文書やデータを組み合わせる | マニュアルや仕様書を作る | | ④ 内面化(Internalization) | 形式知 → 暗黙知 | 習得して自分のものにする | 練習を重ねて感覚的にできるようになる |
✅ 具体例:バリスタが新人にコーヒー抽出技術を教える場合 | プロセス | 例 | 説明 |
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| ① 共同化 | 新人が横について見学しながら学ぶ | 先輩バリスタの動き、香りの判断、感覚を観察・共有 | | ② 表出化 | 「蒸らしは20秒。豆は20g。香りが変わるタイミングを見極める」と解説 | 先輩の経験(暗黙知)を言語化して教える | | ③ 結合化 | 先輩の説明 + 店の抽出レシピ + 機械の使い方マニュアルを統合 | 形式知を組み合わせて標準手順にする | | ④ 内面化 | 新人が繰り返し練習して、感覚で抽出の良し悪しがわかるようになる | マニュアルで学んだことを自分の感覚として習得 |
✅ SECIモデルの重要なポイント * 知識は暗黙知と形式知を行き来しながら成長する * 暗黙知は単に言語化すればよいのではなく、共有・実践を通じて初めて価値が生まれる * 組織知の創造には、4つのプロセスを回す「場」が重要(これを「Ba:場」と呼ぶ) ✅ 応用例:企業におけるSECIモデルの活用 | シーン | SECIモデルでできること |
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| 教育・研修 | OJT → 教材化 → ナレッジベース作成 → 現場実践 | | 業務改善 | ベテランの感覚を標準化し、誰でも実行できるようにする | | イノベーション | 現場の気づきから新しいサービスや商品を生み出す |
✅ まとめ | 観点 | 内容 |
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| 暗黙知 | 感覚、直感、経験に基づく。 言語化しにくいが重要。 | | 形式知 | 文書や数値で表現できる知識。 共有しやすい。 | | SECIモデル | 暗黙知と形式知を循環させて知識を創造するプロセス。 | | 実用例 | OJT、マニュアル化、教育制度、製品開発など多数。 |
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